パヴィス編外伝

太陽暦1616年 初夏
パヴィス近郊の街道脇で惨殺死体が発見された。それは全身が不具化するほどに痛めつけられた痛ましいものだった。


第一発見者のバービスター・ゴア侍祭*1は死体をパヴィスまで持ち帰り、タイ・コラ・テックに預ける。被害者の持ち物から、水に関係した精霊カルトの信者であると目星をつけ捜査を始める。
そのころ蛙婦人の祈祷師*2は季節ごとの儀式の為にパヴィス近郊の会衆を集めて儀式の準備をしていた。
二人は川の声として共に旅をした仲間であり、バービスターゴア侍祭が確認した所、死者は蛙婦人カルトの信者であることが判った。彼らは協力して犯人を捜すことにした。
バービスター・ゴア神への神託の結果、被害者が死んだ時に近くに居たものが判った。イサリーズの商人、フマクトの傭兵、蛙婦人の遊牧民の男と女、祖霊崇拝のバブーンの五名であった。
そしてルナー高官のコネを使い、パヴィス市の門の通過者の登録リストを探すとバブーン以外の居場所が判った。
イサリーズとフマクトへ聞き込みに行くがこれといった情報は出なかった。
蛙婦人の二人は儀式の準備を手伝っている者達だった。二人から話を聞いて判った事があった。男からは死者の名前。なにも知らないと言った少女が隠し事をしていることが。


ヤナファル・ターニルズの信者*3が神聖呪文習得の為の講義*4が終わって街を歩いている時、遊牧民の少女とぶつかった。*5慣れぬ壁の中で難儀している様を見てとり案内を申し出る。買い物が終わり道すがら話しているとヤナファル・ターニルズの不用意な言葉に突如「嘘だっ!!!」*6と問い詰めてくるのだった。そして本心を認めぬヤナファル・ターニルズを置き去りにして少女はその場を立ち去るのだった。


そのころ蛙婦人の祈祷師の知り合いの祈祷師が、いままで足取りの掴めなかったバブーンの居所を突き止めてくれた。そのバブーンは殺人事件の現場近くで血の匂いのする小柄な人間を見たという。バブーンの知らない新しい呪文を報酬に捜査に協力して貰える事になった。そのバブーンは隠し事をしていた少女こそが、現場で見た人間だと言った。
犯行を認めさせる為にフマクト寺院で《真実検知》を掛けて貰い、取り調べる一行。しかし殺人を行っていないという少女の言葉は嘘と判別されたが、悪事を行っていないという少女の言葉は嘘とは判別されなかった。この結果に疑問を感じた一行はタイ・コラ・テックの《死霊召喚》で被害者のゴーストを呼び出して事実関係を確認した。ゴーストは少女と旅をしている途中で少々乱暴に彼女を口説こうとした時に意識が朦朧としそのまま死んだと告げた。

各自少々譜に落ちない所もあったが、少女が犯行に及んだことは覆せない事実としてバービスター・ゴアの法を執行しようとしたが、ヤナファル・ターニルズが少女の保護者になるので執行は見合わせるように持ちかけ、少女は引き取られることになった。*7


参加者へのおまけ情報
少女は啓発者ではありません。

*1:プレイヤーキャラクター

*2:プレイヤーキャラクター

*3:プレイヤーキャラクター

*4:本当は禊とかの表現がいいんだろうけどあえてこれ(笑)

*5:このシーンは全部ギャルゲー的演出でした

*6:お約束の石川賢ばりのぐるぐるおめめで

*7:なぜこんなことをするかと言うとヤナファルキャラクターは実は混沌なのです