パヴィス編外伝*3

河の声達のもとに助けを求めるニュートリングがやってきた。彼の集落に疫病が発生したらしい。ゾーラフェルのカルトの支援のもと、ボートで現地のニサ川に出発した。
ニサ川の集落で病を確認した一行はその原因が上流にあるとみて遡航を開始した。夕刻近く、灯火が見えたため近づくと覆面を被った旅人であった。その装束のせいで始めは強く警戒していたものの相手が祈祷師、そして魔精が蛙であるとわかると緊張を解く一行。名をベルズという彼もまた川の異常を調べに来たという。
ニサ川の水源の社を調べた所、水の湧き出し口から清水ではなく泥のようなものが湧き出していた。ベルズの指導のもと、界渡りの儀式を行う祈祷師。河駿を呼び出し河の聖域へと向かう。
河の聖域では異常な泥の流れがあり、それを遡ると河のニンフであるナイアドを泥の塊が責め立てていた。邪魔をする人型の泥を切り伏せつつ、《筋力》呪文で無理やりにナイアドを泥の塊から引き抜くことには成功する。しかし大きな泥の獣まで現れ、それはいくら倒しても泥に浸かると回復するのであった。ベルズは祈祷師に混沌とは世界の外の存在であり、汚された世界の理をまた新たに正せば混沌は力を失うのだと伝える。戦士達は多くの者たちが成し遂げてきた混沌との戦いを再現し、救われたナイアドは神代の時代の歌を歌い力を与えた。そうして祈祷師は混沌の在りようを正したのであった。